わが家の庭でひそかにくり広げられていた、セミのおはなし。
先日わが家の庭で、羽化に失敗したかなしい姿のセミの幼虫の姿を発見しました。長い月日をかけて土の中から出てきたのに。無念。
本記事では、なぞの多い昆虫「セミ」を、勝手に「中学受験理科」目線でおっていきます。
セミの羽化失敗

これがわが家の庭で発見された「悲しい姿」です。よく見るセミのぬけがらではなく、セミの幼虫の死骸です。
どうやら羽化に失敗したようです。
羽化失敗の原因
原因はストレスでしょうか。 この日の前の晩は、ものすごい強風がひと晩中吹き荒れていたんです。セミは羽化後、羽根をじゅうぶんに乾かさなければいけません。土に落ちてしまったら命取り。必死につかまっているうち力尽きてしまったのでしょうか。
謎の多い昆虫セミ

セミは謎の多い昆虫です。
数年前、1週間より長く生きたという小学生の自由研究も話題になりました。
今年はセミがおかしい?
今年はセミの鳴き始めも遅かったし、小さめのセミも見かけます。
こんなサイトを発見しました。みんなで力をあわせて解明できたらすごくないですか!
こういう謎の多い昆虫は、今後しらべてみるとものすごい発見があるかもしれません。
セミの好きな子、どうかな。
セミの幼虫の穴が自宅の庭に!

公園でみるセミの穴がうちの庭に。
まだまだセミの幼虫が這い出てくるかも!?
うまくいけば、あの神秘的なセミの羽化を庭で見られるかもしれません。羽化の時間帯は夕方。見たいっ。
中学受験によく出るセミ
セミは中学受験の大好物です。しっかりおさらいしましょう。
このあとにセミクイズを出します。
不完全変態
不完全変態の昆虫は、幼虫時と成虫時のたべものが同じです。
だから、セミの幼虫は土にもぐっていても、木の根の汁をチューチュー吸っているんですね。成虫のセミと同じ。だから口のかたちも同じ。こう考えると納得しませんか。
昆虫の冬越し
昆虫の冬越しもしっかり覚えましょう。
セミのメスは、夏の間に、産卵管を木につきさして卵を産みつけます。そして卵はそのまま木で冬を越し、春(6月頃)にかえった小さな幼虫は、木から落っこちて土の中へ。
たしかに落っこちたほうが早い。もたもた這っていたら、天敵にねらわれてしまいます。そしてすぐ土の中にもぐり、何年も土の中で生活をするんですね。
中学受験生ならわかる セミクイズ
セミクイズ① 変態
さて、中学受験生諸君へクイズです。
これはある歌の出だし部分です。歌詞の中にまちがいがあります。わかるかな?
月光の白き林で
蛹化の女の歌詞より引用 戸川純
木の根掘ればセミのさなぎのいくつも出てきし
ああ
それは(つづく)
違和感ありませんでしたか?
受験生ならわかりますよね(圧)。
セミは不完全変態だから、蛹化(ようか・さなぎになること)はありません。
でも戸川純さま。深い意味があるのかも。
子どもの頃「むしの女」好きだったんですよね。原曲は「カノン」。「蛹化の女」と書いて「むしのおんな」。アルバム「玉姫様」。あの異端な感じ。強烈でしたねー。
脱線しました。
セミクイズ② 鳴き声

中学受験生諸君へクイズ②
次の文章の中でまちがいがあります。わかるかな?
数日後、セミの羽化不全のあった例のハナミズキの木のとなり。サトイモ科の葉っぱで、羽化していた抜け殻を発見しました。ああ、良かった。抜け殻だった。元気に飛びたったアブラゼミは今頃ミンミン鳴いていることでしょう。こんな草でも羽化できるなんてセミは案外逞しい。
わかりましたか?
セミの鳴き声「ミンミン」か「ジリジリー」か
このセミの種類は「アブラゼミ」です。
だから「ミンミン」部分が不正解です。正解は「ジ、ジ、ジリジリジリー」です。
セミの鳴き声も中学受験生なら、しっかりおさえておいてください。
セミのぬけがら
「おいおい、抜け殻だけで、セミの種類がわかるわかるわけないだろ」 と突っ込んだキミ。するどいです。
実は、抜け殻からもセミの種類がわかるんです。
すごいよね。

生物の勉強、楽しみながらがんばってください。
虫好きさんはこちらもどうぞ。もにょもにょうごくカブトムシのサナギです。