わが家の庭でひそかにくり広げられていた、セミのおはなし。
先日わが家の庭で、羽化に失敗したかなしい姿のセミの幼虫の姿を発見しました。
長い月日をかけて土の中から出てきたのに。無念です。
なぞの多い昆虫「セミ」を「中学受験理科」目線でおっていきます。
セミの羽化失敗
![セミの幼虫 羽化直前の死骸](https://eieiei5.com/wp-content/uploads/2023/07/1730F942-E2B4-4924-8A0C-9CB8DF139E53-edited.jpeg)
これがわが家の庭で発見された「悲しい姿」。よく見るセミのぬけがらではなく、セミの幼虫の死骸です。
どうやら羽化に失敗してしまったようです。
羽化失敗の原因
原因はストレスでしょうか。
この日の前の晩は、ものすごい強風がひと晩中吹き荒れていたんです。
セミは羽化後、羽根をじゅうぶんに乾かさなければいけません。
土に落ちてしまったら命取り。
必死につかまっているうち力尽きてしまったのでしょうか。
原因はわかりません。
謎の多い昆虫セミ
![セミの幼虫の死骸](https://eieiei5.com/wp-content/uploads/2023/07/BB302614-A518-44CA-9061-3802E39E24A5-edited.jpeg)
セミは謎の多い昆虫です。
ほんとうに土の中に7年もいるの?
幼虫は本当に土の中に7年もいるんでしょうか。羽化の途中で息絶えるなんて無念すぎる。
飛び立って1週間の命?
成虫の命も1週間という説もほんとうでしょうか。
「1週間より長く生きていた」という小学生の自由研究も、数年前に話題になりましたね。
今年はセミがおかしい?
今年はセミの鳴き始めも遅かったし、小さめのセミも見かけます。
今年のセミはなんだかおかしいと思っていたらこんなサイトを発見。
みんなで何か解明できたらすごくないですか!
こういう謎の多い昆虫は、今後しらべてみるとものすごい発見があるかもしれませんよ。
セミの好きな子、どうかな。
中学受験によく出るセミ
セミは中学受験の大好物。
しっかりおさらいしましょう。
不完全変態
不完全変態する昆虫は、幼虫時と成虫時のたべものが同じです。
だから、セミの幼虫は土にもぐっていても、木の根の汁をチューチュー吸っているんですね。成虫のセミと同じ。だから、口のかたちも同じ。
こう考えると納得しませんか。
昆虫の冬越し
昆虫の冬越しもしっかり覚えましょう。
セミのメスは、夏の間に、産卵管を木につきさして卵を産みつけます。そして卵はそのまま木で冬を越し、春(6月頃)にかえった小さな幼虫は、木から落っこちて土の中へ。
たしかに落っこちたほうが早い。もたもた這っていたら、天敵にねらわれてしまいます。そしてすぐ土の中にもぐり、何年も土の中で生活をするんですね。
セミの羽化失敗。幼虫の穴は他にも
![](https://eieiei5.com/wp-content/uploads/2023/07/8B85B547-77D0-4C6D-B4E1-D8C802498297-edited.jpeg)
よく公園でみるセミの穴が、わが家の小さな庭にもこんなにあったのにはびっくりしました。
まったく知らなかった。おそらく今年がはじめて。
まだまだセミの幼虫が這い出てくるかも!?
今後、少し気をつけて見ていようと思います。うまくいけば、あの神秘的なセミの羽化を庭で見られたりして。
羽化の時間帯は夕方。
楽しみです。
セミクイズ①
中学受験生諸君へクイズです。
これはある歌の出だし部分です。
歌詞の中にまちがいがあります。
わかるかな?
蛹化の女(むしのおんな)
by 戸川純
月光の白き林で
蛹化の女の歌詞より引用 戸川純
木の根掘ればセミのさなぎのいくつも出てきし
ああ
それは(つづく)
違和感ありませんか?
受験生ならわかりますよね。
セミは不完全変態だから、蛹化(ようか・さなぎになること)はありません。
でも、戸川純です。深い意味があるのかも。
子どもの頃、この「むしの女」好きでした。原曲は「カノン」。
「蛹化の女」と書いて「むしのおんな」。
アルバム「玉姫様」とか好きでしたね。あの異端な感じ。強烈でした。
セミクイズ②
![セミの抜け殻](https://eieiei5.com/wp-content/uploads/2022/08/A1927907-9E4A-4D9E-B297-B7AA3B54B6BC-800x600.jpeg)
数日後、セミの羽化不全のあった例のハナミズキの木のとなり。
サトイモ科の葉っぱで、羽化していた抜け殻を発見しました。
ああ、良かった。抜け殻だった。
元気に飛びたって、いまごろ、ミンミン鳴いているんでしょうね。こんな草でも、羽化できるんですね。セミは案外逞しい。
ところで。
ここにも間違い。
「ミンミン」か、「ジリジリー」か
このセミの種類は、アブラゼミです。
だから「ミンミン」というのは不正解で「ジ、ジ、ジリジリジリー」が正解。
セミの鳴き声も中学受験生なら、しっかりおさえておいてください。
セミのぬけがらから種類が判明
えー?
抜け殻だけでセミの種類がわかるの?
と、お思いでしょうか。
そう、抜け殻からも、セミの種類がわかるんです。
これってすごくないですか!
![](https://www.kodomonokuni.org/nature/summer/img/semi18.jpg)
わたしも知りませんでした。
虫ってたのしい。
来年の夏も、庭先のセミには注目していこうと思います!
生物の勉強、楽しみながらがんばってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
虫好きさんはこちらもぜひどうぞ。
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