絵本『三びきのやぎのがらがらどん』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
三びきのやぎのがらがらどん
- ノルウェーの昔話
- え:マーシャ・ブラウン
- やく:せた ていじ
- 出版社:福音館書店
あらすじ
むかし、三びきのやぎがいました。名前はみんな「がらがらどん」。
三びきは、あたらしい草場をもとめ、山へのぼっていきました。ところが途中に谷川が。そして橋の下には、きみの悪い大きなおそろしいトロル。
三びきは、この橋を無事に渡りきることができるのでしょうか。
はじめに、いちばん小さいやぎ。つぎに、二ばんめのやぎ。最後に、大きいやぎのがらがらどんの登場です。

読んできました
場所
小学校での「読み聞かせ」。低学年。
選書理由
1年生なので、まずは長年読みつがれている、有名な絵本を読んであげたかったため。
本日のふりかえり
教室の書画カメラを使っての読み聞かせでしたが、カメラの設定に手間取ってしまいました。
こういう時は、遠目の効く絵本でしたらすぐに切りかえて、手で持って読んであげたほうがいいです。時間も限られていますので。
導入絵本はこれ
3分で導入絵本を読んだあと、「つぎもヤギの絵本だよ。」と言ったら、『がらがらどんでしょー』と当てらてしまいました。みんなするどい。
ヤギつながりの本日の導入絵本は、「ハンダのびっくりプレゼント」。こちらもおすすめです。ヤギがいいはたらきをしますよ。ご参考まで↓
読み聞かせのコツ・ポイント
(音読目安6分)
この絵本の醍醐味はなんといっても、迫力のあるストーリー。そして大胆な絵。
ちいさいやぎの、どうかたべないでください、の表情ったらないです。目をまるくして、片耳たっちゃってますからね。
二ばんめやぎは、それなりに通りすぎていって。
さいごのおおきいやぎは大迫力。でたなラスボスという感じ(味方です)。自信に満ちた、おおきな顔のアップ。なんともいえない迫力。
この絵本の読み方ですが、気負わずに、この絵本の世界を届けてあげる気持ちで、ゆっくりはっきり読めばよいです。力のある絵本なのできちんと伝わります。
音読で6分と短めなので、子どもが飽きてしまうということはありません。
絵だけでなく、音も小気味がいいんです。
はしをわたるときの音の違いで、三びきのようすがよくわかりドキドキします。
「 かたこと かたこと 」
「 がたごと がたごと 」
「 がたんごとん がたんごとん 」
そして トロルに とびかかると、つので めだまを くしざしに、ひづめで にくも ほねも こっぱみじんにして、トロルを たにがわへ つきおとしました。
うわ。容赦ない。
でも、さいごは守ってもらえたと安心しておしまいです。よかった。めでたしめでたし。読み聞かせにむいている、さすが名作といわれている絵本です。
このトロル、まだ悪いことしてないんですけどね。理屈じゃないんですね。
昔話はいろいろな展開がありますから、たくさんの話にふれることができたらよいですね。

おまけ
ところで。このおはなしに出てくるトロルは、日本でいえば鬼のような存在でしょうか。
北欧のトロルというと、妖精、妖怪という意味。毛むくじゃらだったり、毛がなかったり。ハリーポッターに出てくる大きなトロールも臭いし不気味でした。どこかにくめないんですけどね。
あのムーミンも、ムーミントロール。
トロル。調べてみるとおもしろいかもしれません。味方にもなるし敵にもなるふしぎな存在。
となりのトトロ
となりのトトロも、トロルがモデル。
この映画に、この絵本が登場するらしいと聞き、昔遊びに行ったサツキとメイの家(名古屋のモリコロパーク)の写真を見かえしてみたら。
ありました。サツキとメイもこの絵本をお母さんから読んでもらっていたんですね。

チョキン、パチン、ストン。
はなしは おしまい。
amazonレビューも参考になりますよ。購入もできます↓

読み聞かせを成功させる大切なこと
- 読み手が、その絵本を好きなこと。
- 絵本が主役。しっかり読んで、伝えること。

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