絵本『メアリー・スミス』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
この記事では、次のことがわかります。
・作者
・あらすじ
・音読時間
・対象年齢
・読み聞かせのコツ(小学校)
・こころがけたいこと

メアリー・スミス
- 【作】アンドレア・ユーレン
- 【訳】千葉茂樹
- 【出版社】光村教育図書
あらすじ(絵本紹介)
月曜日の早朝、夜明け前。
メアリー・スミスはもうおでかけ。
まだまだ寝しずまった町…。
向かった先はどこ?
メアリー・スミスは、ゴムのチューブに豆をこめる。
ぷっと吹いて飛ばした豆が、2階の窓ガラスにコツっとあたり音をたてる。
メアリー・スミスが町中をおこしていく。
こうして町は、いつもどおりにうごきだした。
めざまし時計などなかった100年前のイギリス。
実在した「めざまし屋」というお仕事がモデルのおはなしです。
想像力、フル回転。
読み聞かせをした感想
場所
小学校。中学年の教室。
時代とともに、なくなってしまった職業もあります。
そのころの生活や、暮らしぶりに思いをはせてみたくて、この絵本を選書してみました。
本日の「ふりかえり」
この絵本、どんなはじめ方をしましょう?
- みんなは、朝どうやっておきてる?
- いまはもうないお仕事なんだけど、どんなお仕事だと思う?
- 100年前にほんとうにいた女性(裏表紙に写真)がモデルのお話だよ。
などがありますね。でも今回は、最後に種あかしをすることにしました。
子どもの想像力をさまたげないように
情報はときには自由な発想をじゃましてしまいます。必要なものだけを伝えるよう心がけたいですね。
実在の人物
裏見開きの「古い白黒写真」。この方こそメアリー・スミスさん。
絵本を読み終えたあとに、この裏見開きを見せて「実はこの人、ほんとうにいた人なんだよ。」と伝えてえみました。
みんなびっくり。

読み聞かせのコツ・ポイント
- 対象年齢:高学年
- 音読時間目安:7分
解説まで読むと9分
実在したモデルがいるノンフィクション的な絵本です。やはりノンフィクションは強い。想像力フル回転です。
今回は3年生に読んだのですが、この絵本のほんとうのおもしろさがわかるのは、もう少し上の子どもたちだったかもしれません。でも、めずらしいおはなしだったので、興味をもって楽しく聞いてくれました。
高学年の反応
高学年にこの本を読んだ時は、「自分だったら、野球のバットでボールを窓にあてて起こす。」とか「銃で撃つ(!?)」など、様々な意見が聞けてとてもおもしろかったです。
勤労感謝の日
この日の前後に読んでみるのも、おすすめですね。
ノッカーアップ(めざまし屋)
実は、この絵本に出会うまで、私もこんなお仕事があったなんで知りませんでした。
メアリーさんは豆鉄砲方式ですが、長い棒で窓をたたきながら、おこしてまわる人もいたみたいです。と、いうかこちらがスタンダードで、メアリーさんが特殊技術をお持ちだったようです。
この絵本を読むに当たり、ノッカーアップをすこし調べていたらおもしろいサイトがあったのでご紹介します。
なんと、Misメアリー・スミスも登場!
びっくり&知り合いにあえたような嬉しさでいっぱいになりました。

読み聞かせって勉強になります。

読み聞かせのコツ
読み聞かせでこころがけたいこと
① じぶんが好きな絵本をえらぶ
② 絵本をしっかり読んで伝える
③ 事前に練習して、時間を計る
小さいうちから活字を
わが家も読売KODOMO新聞がだいすきでした。
よい絵本をたくさんよもう
こどものとも「復刻版50冊セット」。
絵本は疑似体験の場
絵本は、疑似体験の場です。
良質なお話にたくさん触れ合ってくださいね。福音館書店の「こどものとも」などはとくにおすすめです。
知識が得られるだけでなく、相手の心を想像できるやさしい子に。
楽しみですね。
それでは。

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