絵本『とらよりこわいほしがき』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
この記事では、次のことがわかります。
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とらよりこわいほしがき
- 文・小沢清子
- 絵:太田大八
- 出版社:太平出版社
あらすじ
韓国、朝鮮の民話です。
ある暗い夜のこと。おなかをすかせたトラが、牛か豚を食べようとふもとの村へおりてきました。
ねしずまった村には、いっけんだけ明かりのついた家がありました。そしてその家からは、あかんぼうのなきごえが聞こえてきます。
「なんてうまそうな、なきごえだ。」
そうとは知らない、かあさん。「なきやまないと、とらに食べられちゃうよ。」とおこって言うのですが、あかんぼうはいっこうに、なきやみません。
でもその後、あかんぼうはぴたりとなきやむのです。
さて。どうしてでしょう。
「ふうん、ほしがきって よっぽどおそろしいやつにちがいない。」
読んできました
場所
小学校での「読み聞かせ」。高学年。
選書
10月にはいり、柿がスーパーに並びはじめたので、「さるとかに」や「ざぼんじいさんのかきのき」、写真絵本などを候補にあげました。
いつもお世話になっている図書館の児童室には「読み聞かせにおすすめの本コーナー」があります。低学年・中学年・高学年などと色わけがされていて、とても選びやすく助かっています。このコーナーから選べば間違いなし。
このコーナーにありました。はじめて読みましたが即決。これはおもしろい。
本日のふりかえり
「もう柿食べた?」からスタート。
あちこちから声があがったので、「じゃ干し柿は?」と聞いたら、「送ってもらったー!」などの声が。よしよし。そのまま読み聞かせをスタートさせました。
意外だったのが、読み始めてすぐの部分。
むかし、むかし、ずーっとむかし。かんこくや ちょうせんに まだ とらが たくさん いたころのこと。
の部分に反応している子が、多かったこと。
とらが身近にいたなんて、たしかに少し考えられないですものね。
その後は、話の内容に引き込まれていったようです。
読み聞かせのコツ・ポイント
(音読時間目安:7分)
この絵本は、ストーリーも絵もおもしろく、なるほど読み聞かせにおすすめです。
それほど大きくないサイズの絵本ですが、絵は遠目がききます。
とらの表情がなんともユニーク。うぬぼれ屋のとらが、かん違いでほしがきにおそれおののいてしまうところなど、とても楽しいです。
7分というちょうど良い長さなので、安心して子どもたちとお話を楽しんでください。
ひとつ気になるのは、「子もりうた」の部分があるところ。しかもけっこう長いんですよね。
そこを読んであげる(歌ってあげる)のがネックで、敬遠されてしまう方も少なくないのでは?と思います。
でもそんなことでひるんでいたら、もったいない。
「子もりうた」の部分は、歌わなくても、ゆっくりささやくように読めばだいじょうぶです。
絵本の中に歌がある場合は、わたしはその歌のイメージに合わせて、少し抑揚をつけて読んでいるだけです。歌が終わり、話に戻る時には、現実にもどってきたようなイメージで。
もとより曲を知らないんですからどうどうと。なんとなく歌える方は歌ってしまえばいいと思います。
さて、とらよりこわいほしがき。
このあとは、とらはどうなるんでしょうか。うぬぼれてまわりが見えなくなっているとろくなことがない。
これまたいい味だしてる、どろぼうとのやりとりに目がはなせません。
とっぴん ぱらりの ぷう。
これでこのおはなしはおしまい。
絵本には力があります。
よみ手は、心をこめてお話をお届けするのみ。大好きな絵本をだれかと共有できるってうれしいものです。読み聞かせを楽しんで下さいね。
読み聞かせでこころがけたいこと
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