落語絵本『しにがみさん』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
しにがみさん
【作・絵】野村たかあき
【監修】柳家小三治
【出版社】教育画劇
あらすじ(絵本紹介)
江戸のまちの、わかい夫婦が、子どもをさずかった。
しかし、食べものを買うお金がない。
「お金ができないなら、豆腐のかどにあたまぶつけてしんじまいな!」
・・・。
困りはてたおとこが、死神にであう。
「おまえに仕事をやろう。おまえは今日から死神が見える。医者をやれ。じゅもんをとなえて、手をたたけば、死神はいなくなる。」
さてさて。
うまくいったように見えたのですが。
五千両を手に入れた、おとこの代償は?
落語の中でも有名なお話。
ゆらゆらゆれるロウソクの火が、なんとも印象的です。

読み聞かせのコツ・ポイント
音読時間
音読9分
対象年齢
小学校5年生、6年生。
中学生以上、おとなも楽しめます。
読んできました(体験談)
今日、担当したクラスは小学5年生。
高学年にもなれば、落語のオチもしっかり理解して楽しめるようになります。
ネタバレ防止対策
オチを先に言われちゃわないように。
「きょうはこのお話を読みますよー」と絵本をみせたらすかさず「オチは内緒ね。」と先手を。
読み聞かせの前に
今回は、1両のイメージを少し持ってもらってから読み始めました。
そして、米津玄師「死神」についてもほんの少しだけ。
本来は、子どもの自由な発想をじゃましないように、余分な情報はあまり言わないほうがいいです。
今回はとくべつ。有名な古典落語なので。
落語絵本
江戸っ子の話なので、チャキチャキッとテンポよく。
噺家さんのようにはいきませんが、落語なので辛気臭くならないように意識しながら。
オチ
この絵本、あげておとして、あげておとしてがすごい。
ラストも、あまりにもすっとんとオチちゃうので一瞬ついていけないほど。
米津玄師効果もあってか、みんな前のめりになって聞いていたので、一気に気が抜けた感じでした。
いやあおもしろい。
なかなかブラックなオチ。
落語絵本。
これからもたくさん読んでみたいです。
のこされた女房と子ども
あとにのこされた家族が気になるところですが。
いやいや。
だいじょうぶ。
裏表紙には、ちょっと大きくなった子どもと、女房どの。
そして立派なお店。
ま、なんてったって、五千両ですからね。
でもね。
表表紙を、みかえてしてみると。
なんだか涙がでそうになるほど、せつない気もちにさせられます。
かぞくはいっしょがいい。
おかねで寿命は買えません。
読み聞かせ終了
表表紙、裏表紙まで楽しんで。
持ち時間の10分。
ギリギリでした。
古典落語「死神」
あんがい現代にもいろいろなところで息づいている古典落語。
知らないのはもったいないなぁと思います。
ご参考までに↓
米津玄師-死神
呪文がいい。格好がいい。
読み聞かせのすすめ
疑似体験の場
絵本って、疑似体験の場なんですよね。
共感したり、自分以外の感じ方に驚いたり。
冒険だってできちゃう。
絵本の中には、おおきな世界が広がっています。
絵本の読み聞かせ
よろこんでほしいと思うことで、読んであげる方にもたくさんいいことがありますよ。
今日から、たくさんの絵本を。
子どもは気に入った本をなんども読みたがります。
そうなったら気がすむまで、思う存分読ませてあげてくださいね。
amazonの絵本・児童書サイトへ
図書館でも
絵本は予約して、数十冊まとめて借りられます。
まずは、ジャンルを問わずたくさんの絵本を借りて、リビングに置いておいてみてください。
お子さんの意外な興味関心がみつかるかもしれません。
中学受験にも
うちの中学生でも実践済み。国語が得意だとプラスにまわっていきますよ。

お気に入りの一冊がみつかるといいですね。
- じぶん(読み手)が、その絵本を好きなこと。
- 絵本が主役。しっかり読んで、伝えよう。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
読み聞かせの際の参考にしていただけたらうれしいです。
小学生新聞もおすすめ
わが家では、3年生くらいから読売KODOMO新聞を読んでいました。
ひと月 550円。
子どもは毎週木曜日を楽しみにしていました。おとなが読んでも楽しいですよ。
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