絵本『ろくべえまってろよ』のご紹介です。
図書館で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
ろくべえまってろよ
作:灰谷健次郎
絵:長新太
出版社:文研出版
あらすじ
犬のろくべえが、あなにおちた。
あなはふかくてまっすぐ。
なき声で、ろくべえということはわかるけれどすがたは見えず。
1年生の救出作戦がはじまります。
深いあなのそこには、ガスがたまっていて、死ぬことだってあるらしい。
顔をみあわせる5人。
たよりにならない大人たち。
だんだん元気がなくなっていくろくべえは、だいじょうぶでしょうか。
どうしよう。どうしよう。みんな、はんぶん なきそうな かおを しています。
読んできました
場所
図書館。「読み聞かせの会」にて。
選書理由
相方さんが「ねこ」を選んだので、私は「いぬ」の中から選んでみました。
本日のふりかえり
本日「読み聞かせの会」に参加してくれたのは、小学校低学年、小学校にあがる前の子たちとお母さんお父さん(12、3人名)。
このお話は、少し前までは国語の教科書にものっていたそうです。
もしかしたら、お子さんに付き添ってくれていたお母さん、お父さん世代にこそ届いていたりして、なんて思える絵本です。
読み聞かせのコツ・ポイント
対象年齢:低学年
音読時間目安:8分
絵は、あの長新太さん。絵もストーリーも、楽しいです。
でも、大の犬好きの私。
おとなたちが、犬を助けないで行ってしまうところ。
つっこまずにはいられません。
それはさておき。
8分あると、幼児に読んであげるにはすこし長いかな。
こういうお話会は、誰が来てくれるのか事前にわからないので選書が難しいです。
このお話は、小学校1年生の子たちの活躍が中心なので、自分ごととして考えられる小学生なら、ハラハラドキドキしながらお話の世界に入り込めると思います。
ともだちと力をあわせながら、あきらめずに最後までがんばる子どもたちを、応援する気持ちで読みました。
最後のページ。ろくべえがみんなの笑顔とともにいるシーンは、なんともいえない安堵感。
達成感につつまれますよ。
それにしても、おとなたちの情けないこと。
だからこそ、子どもたちだけで考えて、行動する(無駄なことも含めて)のですが、その過程こそが貴重な体験なのでしょうね。おとなたちが何もしないと子どもたちが考えはじめる。
それにしても、最近はこんな危ない穴なんてどこにもないし、のら犬もいなくなりました。
冒険好きな子には、ちょっと物足らない環境なのかもしれないですね。
読み聞かせを楽しんでくださいね。
読み聞かせを成功させる大切なこと
- 読み手が、その絵本を好きなこと。
- 絵本が主役。しっかり読んで、伝えること。

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