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絵本『いもさいばん』読み聞かせのコツ・ポイント&あらすじ【高学年・秋におすすめ】

絵本『いもさいばん』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。

いもさいばん

文:きむらゆういち

絵:たじまゆきひこ

出版社:講談社の創作絵本 

あらすじ(絵本紹介)

おじいさんが、がんばってずっと育ててきたおいも。夜の間に誰かがこっそり盗んでる。
ワナをしかけても、しかけても、おいもはどんどん減っている。

いったいどうなっちゃってるの?
犯人はだれ?

と、このあたりまでは、おもしろいんです。
だって、しかけたワナに、孫たちやおばあさんが、まんまとひっかかっちゃうんですよ。
もうお約束。

でも後半は、考えさせられます。

おいもをぬすんでいたのは、あるどうぶつの親子。
どうぶつには、ぬすんでいる自覚なんてない。ただそこにあったものを、生きるためにさがして食べただけ。

どうぶつたちと人間。
さて悪いのはどっち?

わしの はたけ? そんなこと だれが きめたの?

じっさいに読んできました(体験談)

読み聞かせをした場所

小学校の教室。高学年のクラス。

この絵本をえらんだ理由

そろそろ、秋めいてきたので、さつまいもの絵本をさがしました。
あと話題の「昔話法廷」から、さいばんつながり。
NHKの昔話法廷。知らない方は見てみてくださいね。おもしろいですよ。

昔話法廷 | NHK for School
判決の出ない異色法廷ドラマで、“ 考える力”を養う!

本日のふりかえり

コロナ禍より、感染防止の観点から、書画カメラを使っての読み聞かせが多くなりました。
設定に手間どることもあるので、気持ち早めに行ったほうがよいかもしれません。
おたがいのリラックスのため、時間とこころの余裕を持ちたいものです。

読み聞かせのコツ・ポイント

対象年齢:高学年

音読目安6分半

『いもさいばん』は、最初は笑いもありましたが、終盤は静かに聞き入っている感じでした。

この絵本は、自然との共生など、さりげなく問題提起をしてきます。
SDGsを学びはじめる高学年なら興味をもってくれるのではないでしょうか。

さいばん、というタイトルですが、判決はすぐに出せるようなものではありません。
何かザラっとしたものが残ります。

じいさんの育てたおいもは、じいさんのもの。
でも、それはにんげんの考え方なのかな。
どんな考えでも自分の意見が持てればよいし、考える機会になればよいと思います。実りの秋にわたしも考えさせられました。

この絵本は、たてに見せるシーンがあるので、上下逆さまにならないよう練習しておいてくださいね。

最後は、ウリ坊の写真絵本を、少しだけ一緒に見て楽しんでから、終了しました。

amazonレビューも参考にどうぞ。
こちらから購入もできます。

いもさいばん (講談社の創作絵本)
おじいさんが丹精込めて育てたさつまいも。今年のできはいいぞ、とほくほく喜んでいたら、そのおイモが盗まれた!誰が盗んだんだ大事なおいも。いもどろぼうを捕まえようとおじいさんは大奮闘。とうとうつかまえたと思ったいもどろぼうは、ウリボウたち。 ところがウリボウやどうぶつたちは、さつまいもを作ったのは太陽や土。だからこのおイモ...

読み聞かせを成功させる大切なこと

  • 読み手が、その絵本を好きなこと。
  • 絵本が主役。しっかり読んで、伝えること。
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