絵本『どうぞのいす』のご紹介です。
小学校で、この絵本の読み聞かせをしてきました。
どうぞのいす
文:香山美子
絵:柿本幸造
出版社:ひさかたチャイルド
あらすじ
うさぎさんが、木の小さないすをつくりました。うさぎさんが作ったしるしに短いしっぽをつけて。
そのいすのとなりには、「どうぞのいす」とかいたかんばんも立てました。
そこへある日
とおりかかったろばさん。
つかれていたろばさんは どんぐりでいっぱいのかごをいすの上において、おひるねを、はじめてしまいました。
そこへ通りかかるどうぶつたち
「どうぞ」ならば。
えんりょなくいただきましょう。
でも からっぽに してしまっては あとの ひとに おきのどく
本文より
ろばさんが目をさましたら、きっとびっくり。
かごの中にあったどんぐりは、どうなっちゃってるんでしょうね。

読んできました
場所
小学校、低学年の教室。
選書理由
秋なので「どんぐり」。
本日のふりかえり
まず、こちらの導入絵本を読んでからスタートしました。
『きんぎょがにげた』で、お互いリラックスできたところで『どうぞのいす』へ。
『どうぞのいす』は、「読んだことある!」、「しってる!」という声があがる人気の絵本です。
低学年への読み聞かせ
1年生くらいだと、絵本を読みはじめても、たくさん話しかけてくれることがあります。
ほんとにかわいいです。
でも、私は読み聞かせにきているので、最初のひとことには答えることもありますが、2回めからはにっこりするだけにしています。
できるだけお話をすすめていけるように。
それからどうなるの?って、わくわくしている子たちの思いをまずはいちばん大切にするようにしています。
もちろん絵本にはいろいろな楽しみ方があってよいけれど、絵本は疑似体験の場。
お話に入り込んでもらえたら、読み手としてはうれしいなぁと思うのです。
読み聞かせのコツ・ポイント
音読目安時間:4分半
対象年齢:幼児、低学年
この絵本は、とにかくやさしい気持ちになれる本です。
ここに注目!
最初にくまさんがきて、どんぐりを全部食べちゃうところがあります。
ここは、どうぞの椅子に置いてあるのものを、はじめてどうぶつがきて食べちゃうインパクトのあるところです。
くまさんの絵もダイナミック。
「えー、ぜんぶ食べちゃった(ひどい!)」と、子どもたちの反応も上々。
さあ、お話が展開していくところですね。ここはゆっくりと読んであげてください。
だって、このあとくまさんは、ただ「ごちそうさま」して行ってしまうのではなく、あとからくる動物のことを考えてあげるんです。
自分のもっていた食べ物をかわりに置いて。
負の連鎖ならぬ、優しさの連鎖のはじまり
自分がうれしい思いをしたら、次のひとにもつなげたい気持ち。
自然と「どうぞ。」と言える子になれそうです。
いやこれ大人にこそ大切もしれない…
オチ
それにしても。
どんぐりが栗になってしいたら、そりゃろばさんはびっくりですよね。
どんぐりって くりのあかちゃんだったかしら?
本文より
まさか!
ほんとうにかわいい絵本です。
レビューもたくさん読んでみてくださいね
amazonレビューも参考になりますので、いろいろな方の感じ方をチェックしてみてくださいね。
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読み聞かせを楽しんで下さいね。
少しでも、参考になればうれしいです。
- 読み手が、その絵本を好きなこと
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