絵本『おなかのかわ』のご紹介です。
ぜひ読んでみてくださいね。
この記事では、次のことがわかります。
\試し読みできます/
キャラクターグッズも販売中
絵本ナビ公式サイト:https://www.ehonnavi.net/
おなかのかわ
- 再話:瀬田貞二
- 絵:村山知義
- 出版社:福音館書店
あらすじ
あるところに、ねことオウムがいました。
ふたりはお互いにごちそうによびあったのですが、けちんぼのねこは、ほんの少ししかごちそうを出しませんでした。
オウムは、すてきなごちそうをたくさん出したのに、ねこは「ごちそうはこれだけかい?」と言って、満足しません。それどころか、なんと!?
次から次へとびっくりの展開が続き、最後にねこは2ひきのカニを、ぺろり、ごくん。
カニたちが、ねこのおなかの中で見たものは?
そして。
「それじゃ うでを ふるおうか」と にひきの かにが いいました。
そして とがった はさみで おなかに じょき じょき ちいさな あなを あけました。
ばかなねこは、このあとどうなってしまうのでしょうか?
読んできました
場所
図書館。「読み聞かせ勉強会」にて
選書理由
今月の「読み聞かせの勉強会」のテーマが「ねこ」だったから。
「ねこ」ってかわいいけれど、バケねこなど、いろいろな側面があり絵本によく登場します。選書のしがいがあるというものです。
今回、「おなかのかわ」を選んだのは、お話もさることながら、絵がほんとうにステキだから。
表紙の色はむらさき色。白いシャムねこがグリーンの帽子をかぶりすましてる。目が青くて、なんだか神秘的。
全体をとおして、絵は遠目がききます。ストーリーともぴったりとあっていて、これからどうなるんだろう?と、自然に引き込まれるような絵本です。
ねこは、あう人、あう動物を、ぺろり、ごくんと食べてしまいます。でも最後にごくんとやられたカニが、おなかのなかから、はさみでジョキジョキ。みんな外にでられてひと安心。
ばかなねこが『おなかのかわ』をじぶんで縫っているところでおはなしはおしまい。
その姿もとてもユニークです。
本日のふりかえり
読み聞かせベテラン仲間からの感想。
- 「おもしろかった。9分と長い話だけど、長さは感じなかった。」
- 「タイトルから、三味線になっちゃうのかと思った。」
- 「こういう絵本はまちがいない。」
などなど。とても好評でした。
おまけ
帰宅後、自宅にこの絵本を置いておいたら、なんとわが家の中学1年生男子が、わたしに読み聞かせをしてくれました。
彼は、たんたんと読んでいただけなのですが、たしかに長くは感じない。絵とお話がぴったりあっていて、これからどうなるんだろう!?と、ひきこまれました。
こういうのを読み聞かせに向く本というんだなと、あらためて実感しました。
読み聞かせのコツ・ポイント
(音読時間目安:9分)
この絵本は、ゆっくり、はっきり、絵をよく見せてあげながら読めば、しっかりと伝わる絵本です。
読み聞かせ初心者さんにもおすすめです。わが家の中学生でも実証済み。
あまり長い絵本だと、低学年だと飽きてしまうこともありますが、この絵本は9分と長いけれどもだいじょうぶ。
意外なストーリーや、ちょっと残酷なシーンにひきつけられます。それに、絵本のテッパン、くりかえしの術をつかっているので飽きさせることはないです。
安心してお話を届けてください。
そして、絵本を読み終えたら、ウラ表紙だけでなく、さらにひろげてオモテとウラを見開きで見せてあげてくださいね。
読みはじめに見たときは気が付かなかったけれど、へいたいたちがそろってねこのお腹からとびだしているんです。ねこったら、すましてるいるからわからなかった。
こういう細かい発見をするのが、得意な子もいます。声に出しておしえてくれなくてもその子のなかではうれしいもの。ますますその絵本のファンになっちゃいますよね。
絵本作家さんたちは、表紙や、なにも書いていないあいだの紙一枚とっても、考えぬいて絵本をつくっています。わたしたち読み手は、そういう想いもしっかり届けたい。
この絵本を読み聞かせをする際の、参考になればうれしいです。
北欧の昔話の再話といえば、テッパン「三びきのやぎのがらがらどん」。こちらもどうぞ。
読み聞かせでこころがけたいこと
試し読みできる「絵本ナビ」。絵本好きならきっと楽しめますよ。
「絵本ナビ」公式サイト:https://www.ehonnavi.net/
にほんブログ村
読み聞かせランキング