「京成立石」という駅をご存じでしょうか。
東京都の下町、葛飾区にあるこの駅は、昭和レトロな「仲見世商店街」や「呑んべ横丁」を有する知る人ぞ知る人気のスポットです。近年はせんべろの聖地とも言われています。
昭和ノルタルジーにひたれるこの駅の周辺ですが、惜しまれながら再開発の真っ只中。
この記事では「呑んべ横丁」のいまをお届けします。
- 京成立石「呑んべ横丁」ってどんなところ?
- 京成立石「呑んべ横丁」のいま
- 京成立石「呑んべ横丁」の取り壊しはいつ?
「呑んべ横丁」の歴史
もとは戦後のヤミ市。
そして昭和29年(1954年)に「立石デパート商会」として誕生。高度経済成長のはじまる頃ですね。当初はデパートというだけあって、食料品や衣料品などを扱うれっきとした「商店街」でした。
人があつまるようになれば飲食店や盛り場が必要となります。
次第にバーやスナックが増えはじめ、やがて飲み屋街へと変貌をとげていくことに。
NHKドキュメント「さらば、呑んべ横丁」
とても興味深いドキュメントでした。
再放送の機会があったらぜひご覧ください。地元の内藤大助さんがさらっとご出演されていたのにはびっくりでした。
ほんとうに立石が好きなんですね。
「呑んべ横丁」へ
2023年の9月解体予定と聞き、散策へ行ってきました。
お店はすべて閉店しています。それでもあの有名な看板がお出迎えしてくれました。
(2023年8月撮影)
この看板下の細い路地を入った右側。
通路にするとたったの2本のエリアが「呑んべ横丁」といわれる場所です。
和風バー「姫」さん。雰囲気ありますね。
最後まで営業されていたという「しらかわ」さん。行ってみたかった。
居酒屋「波」さん。
バーニュー姫さん。
むかしは賑わいを見せていたのでしょう。
ちなみに「しょん◯ん横丁」なんて言われていた頃もあったとか。
消化器もきちんと設置。
ポスト。
「呑んべ横丁」のいま
9月下旬。
あらためて京成立石駅に行ってみました。
再開発地域のためすでに取り壊しの時期に入っています。もう待ったなし。
駅は、すでに大規模な工事が始まっていますが、北口の商店街も着々と取り壊しの準備に入っている様相。
「呑んべ横丁」もすでに中には入れなくなっていました。
線路よりの入口には、白いバリケード。
(2023年9月撮影)
建物と白い壁の対比がせつない。
廃道なんてはじめて聞きました。
「呑んべ横丁」反対側の入口。
あの有名な看板も、もうありませんでした。
こちらからも。
もう中には入れませんでした。
どちらの通路にも入れず。
取り壊しはいつ?
工事開始は2023年9月1日より。
はっきりとした日付はわかりませんでしたがもうタイムリミットです。
「呑んべ横丁」の取り壊し工事はいつはじまってもおかしくありません。
京成立石駅
のんびりした駅舎ですが、間もなく変貌をとげるのでしょうね。
新駅にむけて工事が進んでいました。
南口より先に再開発される北口の商店街には、バリケードがはられていました。
あの超有名店。
鳥房も。
おわりに
京成立石駅すぐ近く。
「呑んべ横丁」のいまをお届けしました。
昭和レトロの雰囲気むんむんだった「呑んべ横丁」が壊されてしまうことは、やはりとても残念ですが、防災への取り組みや、不安を解消する安全なまちづくりも大切なことなのでしょう。
それにしても残念な気持ちでいっぱいになります。
複雑です。
- 呑んべ横丁ってどんなところ?
- 呑んべ横丁のいま
- 呑んべ横丁の取り壊しはいつ?
「呑んべ横丁」が、約70年の歴史に幕を下ろします。
それでは。